心のやまい

心の病には漢方が有効

私は目に見えない心の病を治すことが出来る医者として、精神神経科、心療内科の先生は素晴らしいと昔から尊敬していて、医者の中でも最高位だと思っていました。

ですから精神科の勉強や「自律神経訓練法」、「内観法」、「こころを読む仏典」等を読んだりして自分もいくらかでも近づけるよう努力していました。

ところが近頃の精神科の患者さんの薬剤がどんどん増えていき、薬に依存して離脱しようとしてもリバウンドにより苦しみ、また元の薬依存生活に舞い戻っている現実や、ほとんどカウンセリングをしない医者がいることに疑問を抱くように変わってきました。

特に若者の心が犯されるのは、見るに忍びないことで、精神や肉体まで狂ってしまう前にどうにか救うことができないものかと漢方の教えの中から見出していきたいと考えております。

東洋医学では患者さんの性格、体質、生活環境、嗜好、食欲、便通、排尿、生理、睡眠、などを詳細にチェックし、漢方独特の腹診、舌診、をおこない総合的な判断のもと、その患者さんにとってベストな漢方処方や養生法などを指導し、心の病には何よりも必要なカウンセリングに十分な時間をかけて、患者さんとの信頼関係も築いていくことができるものと考えています。

漢方の教えに立脚した医療を推進することで、現代人に力を与え、少しでも元気になっていただき、負のスパイラルから脱却することのお手伝いができればと思っています。