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             カゼの漢方療法            2019.424

 

 

風邪とは?!

風邪の漢方療法 その@

カゼの原因の90%以上がウイルスによることから、一般にカゼと言っているのは、ウイルスによる上気道感染症を指します。

また、ウイルスによる消化管感染症は、「お腹の風邪」などと分けて呼んでいます。

カゼの病原となるウイルスまたは細菌が特定できた場合は、それぞれの疾患名で呼び、病原がインフルエンザウイルスによることが検査で特定されれば、一般のカゼとは別に「インフルエンザ」と呼ばれることになります。

西洋医学では症状を緩和する対症療法を採用し、総合感冒薬や解熱剤、咳止めなどの薬を使用し、インフルエンザには抗インフルエンザ薬を使うことになります。

今まで頻繁に使用していた抗生物質はウイルスには効果がなく、安易な投与は耐性菌の出現を助長するとして、今では厚生労働省は投与しないことを推奨しているのが現状です。

西洋医学のカゼに対する考え方で、熱が上がれば解熱剤で下げて、熱が下がれば改善したととらえていますが、東洋医学の考えでは、発熱は病気と闘っている生体の反応と捉え、熱を無理に下げることはしません。

これは、カゼの初期から熱を下げると、体がウイルスと戦うのを止めてしまって、逆に病気を長引かせてしまう危険があるという考えによるもので、実際にウイルスは38℃以上で活性が停止するとされています。

また抗インフルエンザ薬を使うと十分な免疫が獲得できないため、毎年のように罹りやすく、薬剤耐性ウイルスを作ることにもなってしまいます。

カゼの漢方薬と言えば『葛根湯《かっこんとう》』が有名ですが、この処方の中心的な役割を果たすのが『麻黄《まおう》』という生薬になります。

この麻黄の働きに交感神経を亢進させて、肺を温めて、深部体温を上昇させ、発汗をうながす作用があります。

初期のカゼで、発熱があるのに発汗ができなくて、邪気《じゃき》がこもっている場合には、発汗とともに邪気を追い出すことで、速やかに症状の改善が見られます。

身体は、ウイルスが破壊されると、それ以上体温を上げる必要が無いので、自然と汗腺を開き、汗を出して体温を下げていきます。

カゼは下手をすれば、命をも奪いかねない急性の疾患ですので、深部体温を上昇させて免疫機能を亢進させることが大切ですが、脳だけは高熱から守ってあげなければいけないので、額や首を冷やしたりして物理的に頭部の熱を取ってあげればよいのです。

解熱剤のように全身に作用させて一時的に熱を下げても、ウイルスは死んでいないので再び増殖することさえあります。まずはそのことを理解しておくことが大切です。

解熱剤は使ってはいけない!

風邪の漢方療法 そのA

第一次世界大戦中にスペイン風邪という「A型インフルエンザ」が流行し、感染者5億人、死者1億人ともいわれる世界的流行に人類が初めて遭遇しました。

この時に人類が選択したのがアスピリンによる解熱だったのです。

解熱剤で体温を下げることで、ウイルスが益々増殖して人から人へと伝染して、人類が経験したことがないほどの大流行となってしまいました。

この流行ではアスピリンが容易に入手出来た医療従事者、戦士、富裕層の人から先に亡くなったと言われています。

まさに薬は使い方を間違えると、薬が毒になってしまうことを思い知らされる出来事でした。

もしもこの時代にアスピリンが発明されていなければ、スペイン風邪は毎年流行するA型インフルエンザのように普通に通り過ぎていたのかもしれません。

ウイルスは体温が低くなると増殖し、薬剤を使うほど変異を早める性質があることを知らなければなりません。

スペイン風邪が流行した際、浅田宗伯という漢方の大家の弟子である、木村博昭《きむらひろあき》は、このときのカゼを、高熱を出す流感《りゅうかん》と捉えて、邪気《じゃき》が表証《ひょうしょう》という浅い位置にあるときに使う『葛根《かっこん》』や、裏証《りしょう》という深い位置まで入り込んだ時に使う『柴胡《さいこ》』の両方が配合された『柴葛解肌湯《さいかつげきとう》』という処方を用いて、一人も死者を出さなかったという逸話があります。

ヒトの持つDNAは長い歴史の中で、ウイルスが熱に弱いことを遺伝子情報として獲得していますので、ウイルスが侵入すると熱を出して撃退する仕組みになっています。

人間もその他の生物もウイルスと共存しながら、薬などを使わずに現代まで子孫を残してきたわけなのです。

漢方薬は数千年もの期間、人体実験を繰り返してできあがった画期的な医療で、決して生体の仕組みに逆らうことなく、身体の回復を手助けするようにつくられています。

しかし、その運用は難しく、特にカゼは病態がどんどん変化(進行)してしまうので、そのつどの病態と体質に合わせて漢方処方を選ばなくてはなりません。

日ごろ元気な人であっても、カゼが進行してくると急激に体力が低下してきますが、特にインフルエンザはその進行が一般のカゼに比べて、一気に体の奥まで侵入しますので、表証と裏証の両方の病態を同時に伴って病状を悪化させてしまいます。

家庭で漢方を利用する場合には、その判断ができませんので、風邪の初期から後期にまで対応できて、2歳未満から服用できる、『柴葛解肌湯』を常備薬として準備されておくことをお勧めしております。

柴葛解肌湯とは

特徴

「風邪は万病のもと」とよくいわれます。一般に風邪をひいてもすぐに治ることが多いですが,風邪くらいと軽くみていると,長引いて体力を消耗して,他の病気にかかってとりかえしのつかないこともあり,このようにいわれています。
 いわゆる風邪(感冒)は,種々の原因で起こる呼吸器系炎症の総称で,鼻炎やノドの痛み,咳などの上気道炎の症状の他に,悪寒,発熱,疲労倦怠などの全身症状を伴うこともあります。薬も飲まず休養と栄養だけで治る鼻かぜなどの軽い風邪から,高熱を発して悪寒,頭痛があり,四肢の関節が痛み,全身倦怠感を訴えるなど,全身に激しい症状がでるインフルエンザ様症状までさまざまです。
 柴葛解肌湯エキス細粒G「コタロー」は,このような風邪の激しい症状に適した漢方薬です。風邪はこじらせないためにも,早めの治療が大切です。高齢者や妊婦,幼児など抵抗力が劣っている方は,特に注意してください。

 

製品名

柴葛解肌湯エキス細粒G「コタロー」

製造販売元

小太郎漢方製薬(株)

医薬品分類

一般用医薬品

小分類

柴葛解肌湯 一般用医薬品分類

リスク区分

2類医薬品 リスク区分

包装

90包(30日分)、30包(10日分)、12包(4日分)

価格

12,000円(税抜)、4,300円(税抜)、1,834円(税抜)

 

用法・用量

115才以上1包又は2.5g14723641232132才未満1413回食前又は食間
1
才未満には,医師の診療を受けさせることを優先し,止むを得ない場合にだけ服用させる。
3
ヵ月未満は服用しない

 

効果・効能

体力中等度以上で,激しい感冒様症状を示すものの次の諸症:発熱,悪寒,頭痛,四肢の痛み,全身倦怠,口渇,食欲不振,吐き気,鼻腔乾燥,不眠

 

 

小太郎漢方製薬株式

大阪市北区中津2丁目523

医薬事業部 お客様相談室

0663719106

9001730(土、日、祝日を除く)

 

販売店:大原薬局

小太郎漢方製薬株式正規取扱店

住所:埼玉県さいたま市浦和区北浦和3-19-16

電話:048-822-5521 メール:ooharamj@yahoo.co.jp