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             女性の漢方            2018.424

 

 

七情(しちじょう)とは?!

 

『立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹(ぼたん)、歩く姿は百合(ゆり)の花』とは、美人を形容する言葉ですが、元々は生薬の用い方をたとえたものです。

「立てば=イラ立つ」には芍薬、「座れば=座り込む」には牡丹、「歩く姿=ナヨナヨ歩く」には百合を使うというものです。

東洋医学では、「女の病(やまい)は七情(しちじょう)によって生ず」と言われています。

七情とは喜、怒、優、思、悲、恐、驚の情緒をいいます。

それほど「こころ」の占める部分が大きいのが女性の病ということが言えます。

漢方は「気の医学」とも言われるように、女性特有の「不定愁訴(ふていしゅうそ)」を改善することに長けています。

例えば、病院ではあまり相手にしてくれない病状として「疲れ」、「冷え」、「のぼせ」、「多汗」、「イライラ感」、「気分の落ち込み」、「無気力」、「集中力の低下」などは、漢方の最も得意とする気(き)の分野であります。

これを「気の道症」と言うこともあります。

また女性の病気には、女性特有の状況と時期があります。

特に生理は毎月、月経と排卵が、閉経するまで繰り返し続き、その間に発生する様々な病状は、主に「血(けつ)」が関わってきます。

これを「血の道症」といいます。

ですから女性の健康にはこの二つ、「気」と「血」が良好に巡ることが欠かせません。

東洋医学が、「気の道症」や「血の道症」に、最大限の力を発揮することができるのには、「こころ」と「からだ」が一体であるという考えに基づいた「気血調和(きけつちょうわ)」の哲学が根底に存在していることに他なりません。

さて、女性の体は7の倍数で変化するといわれていて、その節目の歳が特徴的な経年変化を起こすとされています。

『7歳で乳歯が脱落し、14歳で初潮、21歳で成人し、28歳で身体盛壮となり、35歳で衰え始め、42歳で髪が白くなりはじめ、49歳で閉経する』と、漢方の聖典『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』に記載されています。

また、同じ古典医学書の『霊枢(れいすう)』の中に「年忌(ねんき)」の記述があり、大厄(たいやく)には自重して、身の安泰をはからなくてはならないと訓(おしえ)ています。

「厄年(やくどし)」は、人の一生をみたときに、体の変化に注意するための訓ですので、未病(みびょう)の予防に役立てていただければよろしいと思います。私たちの体は血液が循環して酸素や栄養を全身に運んで、身体の機能を保ち、生命を支えています。

ところが、この大切な役割を担っている血液が、汚れ、粘度が高まって流れにくくなることがあります。

そのような血液ドロドロ状態を東洋医学では瘀血(おけつ)と呼んでいます。

瘀血状態で血流が悪いと、末端の毛細血管まで酸素が行き届かないため脂肪代謝が悪くなるので、太りやすい体質になり、体に必要な栄養分を隅々まで送り届けることができなくなるので、新陳代謝やホルモンの働きが悪くなります。

 

瘀血(おけつ)になると様々な不調が生じてきます

 

女性の体は月経、妊娠、更年期、加齢などにより様々な体の変調を起こしやすいものです。

特に色々なストレスにより自律神経の失調が起きてきます、それによりホルモンのバランスが崩れて各臓器や血液の働きも狂ってしまいます。

女性の場合には血液の流れや、血液の質が悪くなったりします、これを漢方では瘀血(おけつ)と言います。

以下に瘀血によっておこる様々な病状をあげてみます。

生理不順・帯下・不妊・子宮筋腫・子宮内膜炎・卵巣嚢腫・貧血・むくみ・疲れやすい・便秘咽喉部の異物感・嘔吐・顔面部のほてり・のぼせ・手足の冷え・腹部の冷え・腹痛・腹部の圧痛としこり・胃痛・首・肩こり・背中の痛み・歯槽膿漏・膝関節炎・腰痛・坐骨神経痛・目の疲れ・目の充血・めまい・立ちくらみ・動悸・息切れ・頭痛・頭重・口の渇き・打撲跡が消えない・シミ・くすみ・主婦湿疹・ニキビ・肌荒れ・便秘・下痢・太り過ぎ・やせ過ぎ・血圧不安定(高血圧、低血圧)・不眠・耳鳴り・低体温・膀胱炎・腎炎・肝炎・胃腸炎など

そのような瘀血の有無をご自分でもある程度判断ができます。例えば唇の色が悪い、舌の色が悪い、舌下静脈の怒張、しみ、くすみ、化粧ののりが悪い、目の充血、腹部の違和感や鈍痛、肩こり、冷えなどがあれば瘀血があると思った方が良いでしょう。

瘀血は放置しておくと何らかの形で体に異常をきたします。何となくすっきりしないと感じている人には、まずは漢方薬が効果的です。

瘀血や自律神経失調、ホルモンバランスの調節などに使う主な漢方薬を下記に紹介します。

桂枝加竜骨牡蛎湯・香蘇散・六君子湯・半夏厚朴湯・帰脾湯・芎帰膠艾湯・柴胡桂枝乾姜湯・補中益気湯・抑肝散加陳皮半夏・釣藤散・柴胡加竜骨牡蛎湯・五苓散・当帰芍薬散・柴胡清肝湯・小柴胡湯・大柴胡湯・柴胡桂枝湯・加味逍遥散・桂枝茯苓丸・四逆散・四物湯・温清飲・三黄瀉心湯・黄連解毒湯・甘麦大棗湯・酸棗仁湯・天王補心丸・苓桂朮甘湯・温経湯・女神散など

漢方薬の処方を決定する重要な診立てとなるのが四診(望診、聞診、問診、切診)と呼ばれる漢方独特の診断方法です。

それに加え漢方薬を構成している生薬の薬味薬性により必要な生薬が選ばれます。

選ばれた生薬から漢方処方を決定するというプロセスをとります。

このプロセスを無視した病名による処方決定では、その方に合った漢方薬を見つけることは至難の技になってしまいます。

自律神経の亢進やホルモンの変調を起こしてしまうと、全身の不調を訴えるようになります。その不調を取り除くために『プライケアEiz』という天然物製剤を漢方薬と併用しています。 

この『プライケアEiz』は体質に関係なく使うことのできる便利なもので、漢方薬との相乗効果が期待できます。

 

子宮内膜症には芎帰調血飲第一加減が有効

 

子宮の内膜は妊娠しなければ剥離して、経血(けいけつ)として体外に排泄されます。

ところが、何らかの原因で内膜が十分に排泄されないで、子宮内腔以外の部位に発生して増殖するのが子宮内膜症になります。

そうなると、子宮以外の増殖部位からも出血が起きるようになり、うまく経血として体外に排泄できないため強い痛みを伴います。

また、他臓器などへの癒着を引き起こすことがあり、不正出血、経血過多、下腹部痛、腰痛、性交痛などの症状が現れ、不妊症、月経困難症などの原因にもなります。

西洋医学では、薬物療法と手術療法がありますが、症状、程度、年齢、妊娠の希望の有無などを考慮して決められます。

薬物療法は根本的なものではないため、治療をやめると再発したり、副作用のことを心配したりしなければなりません。

東洋医学では、子宮内膜症は瘀血(おけつ)という血液の滞(とどこお)りと捉えていて、瘀血を取り除く駆瘀血剤(くおけつざい)で、子宮内膜をきれいに排泄させて改善します。

がっちりした体格で比較的体力があり、便秘気味の人には『桃核承気湯(とうかくじょうきとう)』を、体格はしっかりしていて、下腹部に抵抗や圧痛のある人には『桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)』を、顔色が悪く冷え症で、疲れやすく精神不安などの精神神経症状のある人には『加味逍遥散(かみしょうようさん)』を、筋肉が軟弱で疲労しやすく、腰や足の冷えているものには『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』を用います。

また、『地竜(じりゅう)』というミミズの顆粒剤は月経血を溶かす作用と鎮痛効果がありますので、駆瘀血剤に『地竜』を加えることで相乗効果が得られます。

子宮内膜症などの異常出血や、流産、人工中絶の後、いつまでも出血が止まらなくて、腹部の痛みがあるような場合には『芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)』を使うと、速効することがあります。

女性は産後の瘀血がもとで、子宮のいろいろな異常が発生することがあります。

産後の子宮内膜症、関節リウマチ、気管支喘息などには、産後の聖薬といわれている『芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)』をよく用います。

35歳女性。子宮内膜症で、『芎帰調血飲第一加減』と抗酸化酵素の活性を誘導する『プライケアEiz』を併用したところ、3か月後の検査でとても良くなられ、嬉しいことに妊娠もすることができました。

詳しくはご相談ください。

 

服用を控えた方がよい人

 

以上のように、優れた効果を発揮するわりに、ほとんど副作用もなく安全で、安心できる『芎帰調血飲第一加減』ですが、妊娠する前までと産後すぐに服用されるとよいでしょう。

妊娠中には流産防止の漢方薬に変えて、妊娠を維持するように努めます。

 

芎帰調血飲第一加減とは

 

『芎帰調血飲第一加減』顆粒

価格:190包 10,000+税(10,800円)(13包服用で30日分)

       3箱セットもあります。

『芎帰調血飲第一加減』錠剤

価格:1540錠 11,600+税(12,528円)(115錠服用で36日分)

       3箱セットもあります。

 

飲み方:13回空腹時に服用。

体質改善には6カ月をお考え下さい。

・血液の機能が回復するまで、34週間はかかりますので、その間はのみ忘れが無いように、しっかりと服用してください。

 

製造者:小太郎漢方製薬株式会社

大阪市北区中津2丁目523

お客様相談室:☎06-6371-9106

http://www.kotaro.co.jp/index.html

 

小太郎漢方協力会正規取扱店

販売店:大原薬局

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